情報漏洩対策流出に気づいたときに慌てないための、今日からできる備え
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会員登録やネットでの買い物が当たり前になり、自分の情報がどこかで漏れてしまうことは、だれにでも起こりうることになりました。大切なのは、漏れにくくする備えと、漏れたときに慌てない準備の両方です。この記事では、今日からできることを順番にまとめます。
この記事で分かること
- パスワードの守り方と、もう一段の確認(多要素認証)
- 情報が漏れていないか気づくための方法
- 漏れたと分かったときにすること、相談できる窓口
- 公共の Wi-Fi を使うときの注意
基本は「使い回さない」と「もう一度確かめる」
同じパスワードをいくつものサービスで使っていると、1か所から漏れただけで、ほかのサービスにも入られてしまいます。サービスごとに別のパスワードにしましょう。
全部を覚えるのがむずかしいときは、パスワード管理ツール(パスワードを安全にしまっておき、ログインのときに呼び出せる道具)を使う方法があります。
さらに、多要素認証も設定しましょう。多要素認証は、パスワードのほかに、スマホに届くコードなどで、もう一度本人かどうかを確かめる仕組みです。パスワードを知られても、入られにくくなります。ただし、届いたコードを他人に教えてしまうと意味がなくなります。「確認のためにコードを教えてください」という連絡には応じないでください。
「設定したから安心」で終わりにしない
パスワードと多要素認証は大切な土台ですが、それだけで十分とは言えません。鍵をかけても、窓が開いたままでは家は守れないのと同じです。次の「気づく備え」と「漏れたときの準備」も合わせて整えておきましょう。
漏れていないか「気づく」ための備え
盗まれた情報は、ダークウェブ(ふつうの検索では出てこない、特別な方法でしか見られないインターネットの裏側の場所)で売り買いされることがあります。
自分の情報が出回っていないかを調べてくれる、監視サービスもあります。専門の会社が見張り、見つかったら知らせてくれる仕組みです。
ただし、ダークウェブを自分で見に行くことはやめてください。だまされたり、ウイルスに感染したりする危険があります。調べるのは専門のサービスに任せましょう。
ふだん使っているサービスの「ログインのお知らせ」を有効にしておくことも、すぐにできる気づく備えです。ただし、お知らせを装った偽のメールや SMS もあります。通知の中のリンクは押さずに、アプリや公式サイトを自分で開いて確かめましょう。
最近の手口:端末のなりすまし
多くのサービスは、いつもと違うスマホやパソコンからログインがあると、「新しい端末からのログインがありました」と知らせてくれます。最近は、この仕組みをすり抜けるために、フィンガープリント(端末の特徴)を写し取り、いつもの端末になりすます手口も知られています。
守る側が強くなると、攻める側も手口を変えてきます。いつもと違う通知が届いたら、「たぶん大丈夫」と流さずに確かめる習慣をつけましょう。
なりすましがうまくいくと、通知そのものが届かないこともあります。だからこそ、通知だけに頼らず、パスワードを使い回さないこと、多要素認証を設定することが大切です。
公共の Wi-Fi を使うとき
前に使ったカフェや駅の Wi-Fi に、気づかないうちに自動でつながっていることがあります。使い終わった Wi-Fi は「自動で接続」をオフにしておきましょう。
公共の Wi-Fi を使うときは、VPN(通信を暗号化して、のぞき見されにくくする仕組み)が役立ちます。ただし、VPN の運営会社は、あなたの通信を扱う立場になります。運営会社や所在地、通信の記録をどう扱うかがはっきり書かれているものを選びましょう。正体の分からない無料の VPN は避けてください。
もし漏れたと分かったら
慌てずに、次の順番で進めましょう。
- パスワードを変える:漏れたサービスだけでなく、同じパスワードや似たパスワードを使っているサービスもすべて変えます
- 多要素認証を設定する:まだのサービスは、このときに設定します
- 銀行・カード会社に連絡する:口座やカードの情報が関係するときは、すぐに連絡し、止め方や今後の手続きを相談します
- 変えられない情報は「漏れた」と覚えておく:住所や電話番号はすぐには変えられません。漏れたと知っておくだけで、知らない相手からの郵便物・電話・SMS を疑ってかかることができます
- ひとりで抱えこまず相談する:下の窓口に相談できます
相談できる窓口
- IPA(情報処理推進機構)「情報セキュリティ安心相談窓口」:ウイルスや不正アクセスなど、情報セキュリティの困りごとの相談先です。電話 03-5978-7509(10時〜17時、土日祝日・年末年始を除く)。IPA の案内ページ
- 警察「サイバー事案に関する相談窓口」:被害に遭ったとき、犯罪の疑いがあるときの相談先です。お住まいの都道府県警察の窓口と、オンラインの受付が案内されています。命に関わる緊急のときは110番です。警察庁の案内ページ
- 消費者ホットライン(188):お金をだまし取られたなど、消費生活のトラブルの相談先です。電話をかけると、お近くの消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます(相談は無料、通話料はかかります)。消費者庁の案内ページ
- 取引のある銀行・カード会社:カードの裏面や公式サイトに書かれた連絡先へ。メールや SMS に書かれた連絡先ではなく、自分で調べた連絡先にかけてください
窓口の名前と案内先は、2026年10月30日に公式のページで確かめました。
今日からできること
- いちばん大事なサービス(メール・銀行など)のパスワードを、ほかと別のものにする
- 使っているサービスで、多要素認証を有効にする
- 「ログインのお知らせ」を有効にする
- スマホの Wi-Fi の「自動で接続」を見直す
- この記事の相談窓口を、スマホのメモに控えておく
よくある質問
Q. 情報が漏れたら、まず何をすればいいですか?
A. パスワードを変えることです。同じパスワードや似たパスワードを使っているサービスも、すべて変えてください。口座やカードが関係するときは、銀行・カード会社にもすぐに連絡しましょう。
Q. 自分の情報が漏れたかどうか、どうやって確かめられますか?
A. 専門の監視サービスを使う方法があります。また、使っているサービスから届く「情報流出のお知らせ」や「ログインのお知らせ」も大切な手がかりです。ダークウェブを自分で調べることはやめてください。
Q. 一度出回った情報は、消してもらえますか?
A. 消すのはとてもむずかしいのが実情です。すでにだれかに写されていたり、別の場所に載せ直されていたりしても、確かめようがないからです。「お金を払えば消します」と持ちかけてくる相手は信用しないでください。消すことよりも、パスワードの変更や銀行への連絡など、被害を広げない手当てを先に行いましょう。
Q. 会社やお店では、どう備えればいいですか?
A. 大きな会社では、専門の担当やチームを置いて対策するのが一般的です。小さな会社やお店で専門の人を置くのがむずかしいときは、中小企業向けの外部のサービスや、公的な相談窓口を活用できます。IPA には、企業・組織向けの相談窓口もあります。自社の仕事に合った対策を選ぶことが大切です。
Q. 今日からできる、いちばん簡単な対策は?
A. 大事なサービスのパスワードの使い回しをやめること、そして多要素認証を有効にすることです。どちらも数分でできます。
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